治療法

診療

当クリニックでは下記の点に力を入れています。

相談しやすい環境

当クリニックの診療時間は、火曜日〜土曜日の10:00-20:00です。
月曜日は月に2回(祝日以外)、初診枠のみ18:00-20:00の時間診察時間となります。受付は17:00-20:30です。
日曜日以外の祝日も診療しています。
休日や学校や仕事終わりに受診したい、お昼休みにリフレッシュしたい方、最近疲れている、なぜだか心がもやもやしているなど、ちょっとした変化を感じている方、はっきりとストレスを感じられている方、つらいことがあった方….ぜひお話を聞かせていただければと思います。
また、通院先の薬が切れてしまった方、次回受診までの残薬が足りない方などもぜひご相談ください。可能な限り迅速に対応させていただきます。

専門医と相談しながら、ご自身に最適な治療方法を見つける

診療では、心療内科の専門医がご本人と相談しながら最適な治療法をご提案し、回復するためのサポートを提供させていただきます。
標準治療からご本人の環境や信念に寄り添った治療方針まで、可能な限りお手伝いさせていただきます。

自分自身を知り、回復力を高める

診療では、あなたがどのようにお困りなのかを医師と共有し、そしてあなた自身の在り方や感情、考え方を探求し、理解するための支援を行います。
この作業は、自分らしい自分、そして回復力を取り戻すのに役立ちます。

カウンセリングや心理療法

カウンセリング(counseling)と心理療法(psychotherapy)の違い

カウンセリングと心理療法は一般に区別せずに使われることもありますが、厳密には異なる点もあります。
カウンセリングは心理の専門家がクライエントや患者さんの話を受容、共感しながら、傾聴し、ご自身が主体的に心や身体、人間関係などの問題解決を図れるように促していくものです。
それに対して、心理療法は、それぞれの心理療法のテクニックや枠組みを使って、標的となる症状や状態あるいは解決したい問題などに対しての改善や解決を目的として行われます(厚生労働省. 『e-ヘルスネット』)。心理療法は、時にクライエントや患者さんの心の奥にアクセスし、気づきや癒し、自己変容、苦痛の緩和をもたらします。

当クリニックでは、一般的なカウンセリングはもちろん、患者さんの症状や問題に適応したさまざまなカウンセリングや心理療法を提供しています。

当クリニックで受けられるカウンセリングや心理療法のご紹介

<認知行動療法>
認知行動療法は、ストレスの問題を「認知」と「行動」の側面から自己改善する心理療法です。
私たちは誰しも考え方や行動のくせを持っています。
自分自身が培ってきたやり方で上手くいっているうちは適応できているのですが、適応できないほどのストレスにさらされたとき、抑うつ感や不安感が強くなったり、非適応的な考え方や行動をとるようになります。
当クリニックの認知行動療法では、最初はセラピストと一緒にストレス状況やストレス反応を明確化することから始め、徐々に実践的な方法について学んでいきます。
こちらは構造化された治療形態を特徴としています。カリキュラム全体を通しての目標を達成するために、5回以上のセッションを受けることが推奨されます。
カリキュラム終了後には、ストレスフルな状況であっても、考え方や行動を変えることで現状に適応し、ストレスを上手にセルフコントロールできる状態を目指します。

<交流分析を用いたカウンセリング>
交流分析とは、パーソナリティ理論の一つであり、個人が成長し変化することで、円満なパーソナリティやコミュニケーションを獲得するために体系づけられた心理療法です。
潜在能力の顕在化・自己実現にもつながります。
当クリニックでは交流分析の理論を使いながら、ご自身のパーソナリティや心の状態、人間関係のパターンなどを探究していきます。
その中で、子どもの頃の親との関係性や親の生き方などが、思った以上に、大人になってからのご自身の人生に大きな影響を及ぼしていることに気づかれるかもしれません。
そのことに真の意味で気づいたとき、あなたはご自身が望まないような結果をもたらす思考や感情、行動パターンを変容させることができます。
交流分析を用いたカウンセリングでは、親的役割の大人からの影響下で生きてきた人生の手綱を、今度はご自身の手で握ることによって、より自分らしい充実した人生へと大きく好転させていくサポートを提供致します。

<NLPを用いたカウンセリングと心理療法>
NLP(神経言語プログラミング)というのは、世界的に広く認知されている心理学の1つです。カウンセリングや心理療法、コミュニケーションや教育、自己変容など多岐にわたって使われています。企業研修などで基礎を学ばれる方も多くいらっしゃいます。
五感と結びついている言語、非言語により条件付けされているのが私たちの人生です。
この条件付けに気づき、ユニークかつ多様なワークを通して、より生きやすい/成功しやすい/幸せになりやすい、条件付けにプログラミングしていきます。
当クリニックでは、カウンセリングはもちろんのこと、さまざまなNLPのテクニックを駆使したセラピーを提供しています。ぜひ体験してみてください。

<イメージを用いたリラクセーション法>
ストレスは私たちの心だけではなく身体もむしばむことは多く知られています。
生活の中でストレスというものは多かれ少なかれ必ずあるものです。
仕事でのストレス、職場の人間関係、家族関係、恋愛、将来の不安など、それぞれのストレスに対して、イメージを使ったさまざまなリラクセーション誘導などのストレスケアを
提供させていただきます。

<愛着再形成療法>
愛着とは、主に乳幼児期における子どもと母親をはじめとする養育者との間で築かれる心理的な結びつきのことを言います。
この愛着が何らかの理由により健全に形成されないと、心や身体の発達に影響を及ぼす可能性があります。
大人になってからも心や身体、人間関係に障害を抱えることも多々あります。これを愛着障害と言います。
しっかりとしたカウンセリングで愛着障害の原因を探究し、退行催眠を使い、必要な愛着を再形成するのが愛着再形成療法です。

参考文献:『それは愛着障害のせいかもしれません』(大和出版)中野日出美著

<催眠療法>

1. 催眠療法とは
一般的なカウンセリングや認知療法、行動療法などは、主に意識(顕在意識)への働きかけが多くなります。それに対して無意識(潜在意識)に働きかける心理療法の一つが催眠療法です。
意識に働きかけ、認知を修正したり、行動を変容させたりすることは大変有意義なことです。
しかし、場合によっては、心や身体、人間関係に現れている症状や問題が、もっと心の奥深くにある場合もあります。
その場合は、あたりまえですが、心のもっと深い部分にまで働きかける必要があります。
しかし、日本ではなかなか催眠療法を使いこなせる心理セラピストは多くありません。
当クリニックでは、催眠というツールをしっかりと何年にもわたって学んだ心理セラピストたちが、顕在意識、潜在意識の両方に働きかけるカウンセリングや心理療法を提供しています。
かつては、まぶたの開閉や1点凝視法や催眠をかける医師の権威などを使ったものが主な催眠の技法でした。これを古典的催眠と呼んでいます。
もちろん現代でもこのような古典的催眠は使います。
それに対して、精神科医であり、優れた催眠療法家であったミルトン・エリクソンは、従来の権威を使った催眠導入ではなく、受容的な働きかけや催眠に入れる方と入れられる方の信頼関係(ラポール)を使った催眠導入を提唱しました。これを現代催眠と呼びます。
患者さんの状態や症状に応じて、柔軟に催眠誘導法や催眠下での療法を使い分けられることが必要です。
当クリニックでは、もちろんさまざまな催眠誘導法を使い分けながら、心理療法を提供しています。
認知行動療法が、思考、行動に働きかけているのに対し、催眠療法は、感覚、感情、記憶に働きかけます。そのため、顕在意識の変容では対処が難しい場合のトラウマケアや自己変容に向いていると言えます。

2. 当クリニックで実施している催眠療法

・退行催眠療法
催眠による変性意識状態のなかで、時間を退行させて記憶を遡る心理療法です。
交流分析という心理学では、人は人生早期に自分の人生の始まりから終わりまでをまるでドラマや映画のシナリオのように無意識の中に描いていると言われています。
これを「人生脚本」といいます。
当クリニックでは、何年もトレーニングを積んだ心理セラピストとともに、カウンセリングにより患者様自身の人生脚本を分析していきます。
その分析に基づき、退行催眠というツールを使いながら、心や身体の問題、人間関係や生きづらさの原因を探索していくことで、ご自身もその問題を俯瞰し、様々な角度からの認知やご自身でも驚くような気づきを得ることができます。

・パーツセラピー
パーツセラピーは「パーツ」という概念を用いて、潜在意識の課題を探究していく心理療法です。
私たちの潜在意識の中にはさまざまな自分がいます。
たとえば、3歳の時、10歳の時、高校生の時など過去の自分。
そして、1年後、10年後など未来の自分。
それらさまざまなパーツの集まりが自分という存在を作っています。
自分だけではなく、母親、父親、子ども、配偶者、親友など人生に大きな影響を及ぼした存在もパーツとして存在しています。
それだけではなく、「わけのわからない焦り」「悲しみ」「怒り」「恐れ」などの感情のパーツもあります。
片頭痛、腰痛、アレルギーや腫瘍などのあなたを混乱させ困らせるようなパーツもあります。
それらのパーツにアクセスし、問題を改善していくことをサポートするのが、パーツセラピーです。
当クリニックでは、患者様の問題や課題、目標に合わせて、さまざまなパーツセラピーを提供しています。

・トラウマケア
過去のたった1度の大きな傷つき体験が、その後の人生をむしばむことがあります。
戦争や災害、子どもの頃の性的虐待や大人になってからのレイプ、親からの精神的、肉体的虐待、ネグレクトなどがその例です。
また、いじめや失恋、離婚、パワハラやモラハラなども時にはトラウマとなることもあります。
そんな心の傷を退行催眠やNLPなどさまざまな手法を使って癒して、心の回復を目指すのが当クリニックのトラウマケアです。

・フューチャーライフセラピー
タイムラインを未来へと向けた催眠療法です。
交流分析で定義づけられている「人生脚本」は、その内容がご自身にとって望ましいものでない場合、同じようなストレスフルなパターンに陥りやすく、抜け出すことが困難となることがあります。
当クリニックの心理療法では、綿密なカウンセリングをし、患者様ご自身の「人生脚本」を分析します。
「人生脚本」が患者様の問題を維持させてしまっており、ご自身が新たな生き方を模索されている場合、カウンセリングや心理療法をしながらこの「人生脚本」を少しずつ、書き換える作業を行います。
愛着再形成療法は、人生の過去を振り返り、少しずつ「人生脚本」を修正していくものですが、
フューチャーライフセラピーでは、交流分析における「人生脚本」の結末に向かっていく未来の時間をイメージし、未来からの気づきをもとに、よりよく「人生脚本」を修正していきます。

<暗示療法>
暗示とは、私たちの潜在意識の感情や思考、行動パターンを形成する言葉やフレーズ、体験などのことを言います。言わば、潜在意識に働きかけるメッセージです。
暗示は非常に大きな力を持ち、私たちの人生に多大な影響を及ぼします。
ささいなことでついイライラしてしまう、ぎりぎりになるまで行動を起こせない、人前でうまく話せない、何かと他人の目が気になるなども潜在意識が原因となっていることも多いです。ネガティブな暗示の定着により、望ましくない結果がもたらされていることがあります。
このようなネガティブな暗示を消去し、ポジティブな結果のために活用したものが、当クリニックが提供する暗示療法です。
暗示療法は、悪習慣の改善や自己実現、自己肯定感の向上、ダイエット、人間関係の改善、仕事の効率アップなど、特にセルフコントロールをする上で効果があります。

参考文献:『世界一カンタンな自己コントロールの方法』(大和出版)中野日出美著

<グリーフケア>
大切な存在、家族、恋人、友人などを喪失した後、その大きな喪失感や後悔、罪悪感という複雑な感情が時に私たちの人生に大きな影響を及ぼします。
どんな方でもつらい気持ちが続き、心や身体、日常生活に支障をきたしてしまうことがあります。
当クリニックでは、グリーフケアを一種のスピリチュアルケアとして提供しています。
つらい気持ちを抱えていらっしゃる方、これからどのように生きて行けばよいかわからないと感じている方はぜひ一度ご相談にいらしてください。

<ペットロスセラピー>
現代では人間だけではなく、犬や猫、鳥やウサギなどさまざまな動物家族がいます。
それら動物の家族を持つ人にとっては、彼らは人間の家族とまったく同じ愛情を注いだ存在です。
そして哀しいかな、動物の子どもたちは人間である親の私たちよりも早くに寿命を全うします。
遺された人間である親たちは、人間の子どもを失った時と同等の喪失感と後悔、罪悪感を感じることが少なくありません。
しかし、動物の子どもを持ったことのない人たちには、なかなか共感してもらえず、その喪失感を人知れず抱えたまま生活することを余儀なくされることも多々あります。
当院のペットロスセラピーは、ただ、遺された飼い主さんを癒すだけが目的ではありません。
遺された飼い主さんである親は、自分が癒されたいのではなく、死んでしまった亡きわが子である動物を癒したいというお気持ちが強いのではないでしょうか。
当クリニックでは、そのような思いに寄り添うセラピーを提供しています。

<動物のお子さんを持つご家族のための獣医師によるカウンセリング>
腫瘍専門の獣医師が、動物のお子さんを持つご家族のご相談やセカンドオピニオンを行います。
こちらも完全予約制ですので、事前にクリニックにご連絡いただけましたら幸いです。

<子育てカウンセリング>
親の心が癒されていない場合、何かしらの形で子どもに影響を与えてしまうことがあります。
また、子どもが健全に自分らしい人生を生きられるためには、しっかりと自己肯定感を高める子育てが必要となります。
自分も他者も愛し、大切にする子どもに育てるためには、子どもの潜在意識にしっかりとポジティブな種をまくことが大切です。
当クリニックでは、上記のような子育てのヒントを提供したり、親の心を癒し、子どもを愛する余裕を形成していくサポートを提供しています。

参考文献
『女の子の育て方 子どもの潜在意識にこっそり幸せの種をまく方法』(大和出版)中野日出美著
『男の子育て方 子どもの潜在意識にこっそり成功の種をまく方法』(大和出版)中野日出美著
『思春期の男の子が親に求めていること』(大和出版)中野日出美著
『思春期の女の子が親に求めていること』(大和出版)中野日出美著

<交流分析発達段階コラージュ療法>
「コラージュ」とは、貼り付けることを意味しています。
たとえば画用紙に雑誌などからの切り抜きを貼ったりすることです。
その「コラージュ」という手法を心理療法に活用したものが「コラージュ療法」です。
コラージュ療法はもともと箱庭療法から発展した芸術療法の1つです。
当クリニックでは、交流分析の理論をベースにし、生まれた時から現在まで、そして未来の自分と自分を取り巻く環境をコラージュしながら、気づきや癒しを促し、人生の様々な問題を改善していくオリジナルのコラージュ療法を提供しています。
コラージュペットロスセラピー、コラージュグリーフケア、コラージュトラウアなどの種類があります。

<発達障害児童と養育者のためのカウンセリング>
発達障害と診断されたお子さんの子育てに悩まれている親御さんのお悩みやストレスを、発達障害専門の心理師に相談することができます。専門的なアドバイスや、親御さん自身への心理療法を行うことで、養育者としての心理面の保ち方を身に着けたり、ストレスを緩和するためのお手伝いを致します。

<大人の発達障害カウンセリング>
大人になってから発達障害と診断された方、ご自身が発達障害をお持ちなのではと悩まれている方のお悩みやストレスを、発達障害専門の心理師に相談することができます。また、発達障害傾向がある中での日常生活での困りごとを取り扱い、対人関係やスケジュール管理のスキルアップや、作業ミスを減らすための対策などを一緒に立てることも可能です。ぜひご相談ください。

<10代専門カウンセリング(児童・思春期専門カウンセリング)>
学校に行けないあるいは行きたくない、朝起きるのがつらい、学校や職場にいるのがつらい、家族や友人とうまくいかない、進路のことで悩んでいる。経験されたことのある大人も多いと思います。
こちらは、不登校、いじめ、SNS、リストカット、家庭問題、友人関係、学校の先生との関係、これからのご自身の生き方などに悩んでいる、小学生、中学生、高校生、大学生、専門学生、社会人の方々専用のカウンセリングです。
どんな小さなことでも構いません。まずはご相談ください。当クリニックでは、10代の方々にひとりでお悩みを抱えてほしくないと思っています。そして、心理学には、自分らしく人生を歩んでいくための哲学やノウハウがたくさんつまっています。当クリニックでは、10代の方やそのご家族のお悩みに役立つ心理療法的ワークや心理療法の提供を数多く行っております。
人間関係など、人生で今まさに困難に立ち向かっている方々のお役に立てるよう、サポートしてまいります。カウンセリングは対面のほか、お電話、チャットなどでも承っておりますので、お気軽にご連絡ください。

Translate »