「育児・家事・気遣い…主婦のメンタルもケアが必要です」心療内科医が教える「無理しすぎない」ための5つの習慣

主婦のメンタルヘルス危機

「育児・家事・義父母への気遣い…」主婦の約60%が「常に複数のタスクを同時処理している」と回答。特に30~40代の母親の3人に1人はうつ傾向にあるという調査結果も(参考文献1)。

【セルフチェック】「危険な我慢」のサイン

□ 子どもにイライラをぶつけてしまい後悔する
□ 自分は「母親失格」ではと自己嫌悪に陥る
□ 夜中に1人で涙を流すことが少なくない
□ 趣味を楽しむ時間や友人との交流がほとんどない
□ 体調が悪くても休むことができない
→2つ以上該当なら要注意

主婦が抱える3つのストレス要因

① 24時間労働環境

・平均睡眠時間5.3時間(国立保健医療科学院調べ)
・「休日」の概念がない

② 承認不足

・家事の成果が見えにくい
・「当たり前」扱いされる

③ 孤立化

・核家族化による相談相手不足
・SNSの「理想の母親像」との比較

研究データ
育児中の女性は孤独感が通常の2.8倍(参考文献2)

今日から始めるメンタルケア5選

① 5分間の「ただいま休憩」

・タイマーをセットして目を閉じる
・「休んでいい」と許可する

② 家事の可視化

・やった家事をリスト化(「洗濯3回」など)
・家族に見える場所に貼る

③ 感情ノート術

・1日1回、感情を言葉にして記録
(例:「イライラ→夫が片付けないから」)

④ 週1「私時間」の確保

・カフェで1人読書
・習い事を再開

⑤ 体の声を聞く

・肩・首・腰の緊張をチェック
・3分ストレッチ

専門家に相談すべきタイミング

✓ 2週間以上不眠が続く
✓ 過食/拒食が目立つ
✓ 子どもに暴力を振るいそうになる
✓ 自殺念慮がある

【相談先】
・地域の子育て支援センター
・ママ向けカウンセリング
・心療内科

完璧主義を手放そう

「100点満点の母親」より「80点の幸せな母親」を目指しましょう。まずは1日1つ、自分を労わる習慣から。

参考文献

  1. National Institute of Mental Health (2023). Mental Health of Stay-at-Home Mothers.
    https://x.gd/RzNqK
  2. 日本母性衛生学会 (2023). 「育児期女性のメンタルヘルス調査」

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