
「心が疲れた」と感じても、我慢していませんか?
“メンタル不調”は決して特別なことではなく、誰にでも起こる心のサイン。この記事では、不調の兆候や原因、受診の目安と心療内科でできるサポートについて解説します。
「心のケア=弱さ」ではなく、「心のケア=自己メンテナンス」であることをお伝えします。
目次
それ、本当に「気のせい」ですか?
- なんとなく気分が晴れない
- 何をしても楽しくない
- 理由もなく涙が出る
- 寝ても疲れが取れない
それ、“心の不調”のサインかもしれません。
多くの方が「気のせい」「まだ頑張れる」と無理をしてしまいますが、心が出している小さなSOSを放置すると、やがて大きな問題になることも。
メンタル不調が恥ずかしいと思ってしまう理由
「気合で乗り越えるもの」「弱い人がなるもの」
そんな古い価値観が、いまだに根強く残っています。
しかし、現代社会ではストレス要因は非常に多く、心の健康を崩すのは誰にでも起こり得る自然なことです。
📖 参考文献:
Andrade LH et al. Barriers to mental health treatment: Results from the WHO World Mental Health surveys. Psychol Med. 2014 Jan;44(6):1303-17.
→ PubMedリンク
症状のサインを見逃さないで
以下のような症状は“心の疲労”を表す信号です。
- 過眠・不眠などの睡眠リズムの乱れ
- 食欲の変化(食べ過ぎ/食べられない)
- 集中力の低下
- 意欲の喪失
- 突然の涙や怒り、感情の起伏の激しさ
これらはうつ病や不安障害、適応障害などの前兆である可能性もあります。
早めに相談することのメリット
「まだ大丈夫」「そのうち治る」は、メンタル不調の悪化リスクを高めるだけです。
早期の段階で心療内科に相談すれば、治療期間も短く済み、回復も早まります。
カウンセリングや生活習慣の見直しだけで改善するケースも多くあります。
📖 参考文献:
Kessler RC, et al. The importance of early treatment of mental disorders. World Psychiatry. 2005;4(3):168–176.
→ PubMedリンク
心療内科でできるサポート
心療内科では、以下のようなことができます。
- 問診による状態の把握と診断
- カウンセリングや心理療法の提供
- 必要に応じてお薬の提案
- 職場・学校への配慮やアドバイス
あなたの不調に、一緒に向き合うサポーターとして寄り添います。
「自分らしさ」を取り戻すために
メンタル不調は、自分を大切にするための大事なサイン。
無理せず、自分の声に耳を傾けてください。
「心のケア」は、身体と同じくらい、当たり前の健康管理のひとつです。