概要
タイトル「大学生のうつが増加中…心療内科でできること」は、現代の大学生が抱える精神的ストレスや、うつ症状に関する実情を解説し、心療内科で受けられるサポートを紹介する内容です。学業や将来への不安、人間関係、社会の変化など、多くのストレス要因にさらされる大学生に向けて、具体的な症状やセルフチェック、心療内科での治療法、カウンセリングの役割をわかりやすく解説します。
大学生にうつが増えている背景とは？
大学生のうつ症状は近年、国内外で増加傾向にあります。背景には、入試後の燃え尽き感、就職活動へのプレッシャー、コロナ禍以降の社会的孤立などが影響しています。
米国の大学生調査でも、精神的苦痛を感じる学生は年々増加しており、日本でも同様の傾向がみられます（Hunt & Eisenberg, 2010）。
引用：
Hunt J, Eisenberg D. Mental Health Problems and Help-Seeking Behavior Among College Students. J Adolesc Health. 2010;46(1):3-10.
PubMed
こんな症状はうつのサインかも
- 朝起きられない、講義に行く気がしない
- 何も楽しく感じない
- 食欲がない、または過食してしまう
- 考えがまとまらない、集中できない
- 自分に価値がないと感じる
これらが2週間以上続く場合、うつ病の可能性があります。単なる「やる気の問題」とは限りません。
心療内科でできること
- 専門医による正確な診断
- 心理カウンセリング（認知行動療法など）
- 必要に応じたお薬の処方
- 大学との連携（通学の配慮、学生相談室との連携）
治療に対するよくある誤解
「心療内科に行くのは重症な人だけ」と思われがちですが、早期受診が改善への第一歩です。
また、薬に依存するのではなく、必要なときに必要な量を使うことで、心身のバランスを整えることができます。
一人で抱え込まないために
大学生にとって、心の悩みはとても深刻なものです。ですが、心療内科は「弱い人が行く場所」ではありません。
悩んでいるあなたが一歩を踏み出す場所です。
医師からのメッセージ
心の不調は「甘え」ではありません。あなたの苦しみには理由があります。
ひとりで抱えず、まずは気軽にご相談ください。未来を変える第一歩になるかもしれません。