
心の不調を乗り越えるうえで、まずは「何をやらなくていいのか」を知ることが大切です。張り切りすぎて新しいことを増やすばかりでは疲れてしまうからです。ここでは、心療内科医の視点から、回復期にこそ意識してほしい「やらなくていい」ポイントをまとめました。
目次
1. 無理に元気アピールをしない
- 心を休める期間は、SNSなどで無理に元気を装う必要はありません。
- 周囲からの反応やブランディング戦略は大切ですが、まずは自分の回復を最優先にしましょう。
- 元気アピールをしないからといって、自己評価が下がるわけではありません。
2. 他人の成功例をすべて真似しない
- 他人の体験談は参考になりますが、そのままコピーする必要はありません。
- 症状や原因、生活背景は人それぞれ違います。独自性を大切にして行動しましょう。
3. 自分を責めるための情報収集をしない
- 回復のために情報を集めるのは大切ですが、度を越して自分を追い詰めるような情報収集はやめましょう。
- 心療内科で相談したりカウンセリングを受けたり、専門家のサポートを通して必要な情報を絞り込むと安心です。
4. 完全に孤立しようとしない
- 話を聞いてもらうことは心理的にも大きな助けになります。
- 症状や原因、治療方法がまだ曖昧な段階でも、少しでも不安を覚えたら心療内科やカウンセリングを受けましょう。
- オンラインでも、気軽に相談できる機会は増えています。
体験談: カウンセリングを受けて回復したときのAさんの話
以前ストレスが原因で睡眠障害や不安感を抱え、気分の浮き沈みが激しくなる状態を経験しました。初めは無理やりポジティブに振る舞い、情報収集ばかりをしていましたが、むしろ不安を助長してしまったのです。そこで、専門家に相談しながら、カウンセリングを定期的に受けることにしました。すると、具体的なストレスコントロール術や環境調整の方法がわかり、少しずつ心の平穏を取り戻すことができました。
Q&Aコーナー
Q1: 「回復期でも落ち込む日があるのは普通ですか?」
A: はい、回復期に波があるのは自然なことです。むしろ「回復してきているからこそ、症状の揺れを客観的に感じられる」状態とも言えます。調子が悪いと感じた日は、心療内科やカウンセラーに早めに相談すると安心です。
Q2: 「家族や職場に心の不調をオープンにすべきでしょうか?」
A: 状況によりますが、周囲に理解してもらうことでサポートを得られる可能性が高まります。今後の治療方法や社会復帰のペース設定にもプラスになるかもしれません。
Q3: 「専門家に相談するタイミングがわかりません」
A: 少しでも生活に支障が出ている、または自分では対処しきれない不安を感じるときが目安になります。早めに心療内科を受診したりカウンセリングを利用することで、回復もスムーズに進むケースが多いです。
医師からのメッセージ
心の不調から回復する期間は、けっしてスピード勝負ではありません。焦らずに、そして自分を責めすぎずに歩んでいくことが、長期的な治療効果を高めます。心療内科やカウンセリングを通じて、「一人ではない」という安心感を持てるようになると、回復も加速しやすくなります。迷ったときは、どうぞ遠慮なく専門家に相談してみてください。

